台湾好きロードバイク乗りが台湾自転車旅の魅力を語る

「台湾自転車旅の魅力を語る」トークショー

●日時:2019年9月29日(日曜日)13:40〜14:25
●場所:SOGO大宮店2Fエントランス特設ステージ
●イベント名:埼玉台湾総会主催「Let’s Go台湾 2019」

動画:トークショー全編映像

2018年に、台湾に入国した日本人の数は197万人。反対に日本に入国した台湾人の数は400万人。人口は台湾2300万人、日本は1億2,700万人。人口比で換算してみると、なんと10倍以上の開きです。もっともっと私たち日本人も台湾に旅行に行かなければなりません。

台湾観光局は今、『小鎮漫遊』をテーマとし、小さな町をめぐる旅を熱心にアピールしています。まさに台湾自転車旅はそれにはぴったりの旅のスタイルですね。

> 台湾に行きたいわん!サイト「小鎮漫遊 ―小さな町をめぐる旅―」


[そもそも「環島(ファンダオ)」とは何なのか?]

そもそも「環島(ファンダオ)」とは何なの? 特定の島の名前ではありません。「環」という字は動詞的には「周る」という動きを表します。

さて、環島(ファンダオ)が、これほどまで台湾の一つの文化になったのは、GIANT社のキング・リュー会長が、すでに年齢は70歳を超えていましたが、2週間かけて自転車で台湾を一周したことからです。しかし、そもそもリュー会長はなぜ環島(ファンダオ)をする気になったのでしょう。それは2007年の台湾映画「練習曲」を観たことがきっかけだったのです。

「今しないと永遠にできないことがある」、「台湾人のアイデンティティーを探し求める映画」…。大学卒業を間近に控えた青年ミンシァンは1週間の自転車の旅に出ました。高雄から高雄へ反時計回りに台湾を一周する旅です。この旅を通して、ミンシャンは台湾の文化や歴史、人情を再発見していく。台湾で大ヒットし、自転車で台湾一周をする人々が続出したという青春映画です。

この映画を観たリュー会長は政府に働きかけることを熱心に行い、台湾を世界屈指のサイクリングアイランドへ短期間で変身させていきました。全島の派出所(交番)に水や空気入れを常備させ、休憩所・避難所としての役割も持たせることなど、その影響力の最たるものでしょう。

「環島一号線」などの整備のほか、各自治体が競い合うような自転車専用道の整備など、国をあげてまっしぐらに突き進んでいます。《サイクルツーリズムは台湾の国策》、《自転車は台湾国家の部品の一つ》とまで言い切って良いでしょう。

[ファンダオに関係する台湾映画]

> 映画「練習曲」予告編

> 映画「南風」予告編

[常にバージョンアップされている「台湾一周サイクリングガイド」の出来がとても良い]

自行車環島指南-日文版.pdf

[環島(ファンダオ)とは自転車だけではない。72日間かけて徒歩で台湾一周した日本人女性の伊藤さんの話]

> 伊藤千明 環島で出会ったもの

> その伊藤さんがインスタント牛肉麺「満漢大餐」にCMに登場


[観光としての自転車]

「台湾の人たちって、いったいぜんたいどんだけ自転車が好きなの?」って、ロードバイク大好き人間の僕が感動したわけなんです、

「自転車に乗ることそのものが観光だ!」という場所をご紹介いたします。


[観光としての自転車|旧草嶺隧道自行車道]

この場所「東北角」は、台北からも鉄道で近いので日帰りで行きやすい場所です。宜蘭線の福隆(フーロン)駅の駅前には驚くほどのレンタル自転車屋さんがあります(写真)。ここから10分ほどで着くのが古い鉄道トンネル(1924年開通)です。長い間閉鎖されてましたが、2007年に自転車専用トンネルとして復活しました。長さは2,167m、かなりの距離です。驚くことに土日祝は歩行者不可なんです。もちろん、鉄道ファンにも大人気です。

このトンネルを抜けると、東海岸の石城という町に出るのですが、海岸沿いにもサイクリングロード(旧草嶺環状自行車道)があり、周回して福隆(フーロン)駅に戻ってこれます。一日楽しめますよ。なお、人気の福隆海水浴場も近くです。

この福隆海水浴場は、先ほどお見せしたパネル「台湾映画と自転車旅」の「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(雖然媽媽說我不可以嫁去日本)」通称「ママだめ」)にロケ地として登場しています。

[関連情報]

> 旧草嶺隧道自行車道のドローン映像です。素晴らしい出来です。


[観光としての自転車|后豊鉄馬道と勝興車站]
時間の関係でトークショーではカットしましたが、とてもとても素晴らしい情報だと自負しています。

台湾中部は見逃しがちな地域。でも、今回の「Let’s Go 台湾」で台湾観光局はこぞって台湾中部の資料を持ち込まれてますよ。観光地としてはあの有名な「龍騰断橋」(1935年 新竹・台中地震、1999年 921大地震 により崩壊)があるけれど、交通がやや不便なこともあって、海外からの観光客は行きにくい地域ですね。でもね、観光局が推し進める「小鎮漫遊」にはまさにぴったりの地域なんです。日本が失いつつある、とても懐かしい風景に出会えることも素敵なことです。

そして、その「龍騰断橋」だけでなく、私が今回惚れ込んだ「勝興車站(旧山線の廃駅でしたが、2010年観光専用の駅に生まれ変わりました。レールバイクなどが楽しめます)」が本当に良いところなんです。トリップアドバイザーによれば、この地域「三義郷」の観光スポット24軒中1位の口コミです。

> 勝興車站 Sheng Sing Station Long Teng Bridge

そして、ここに至るまでに走った自転車専用道路が本当に素晴らしいんです。もともと台湾中部はサイクリングロードが充実していますが、特に有名なものがこの「后豊鉄馬道」と隣接の「東豊自行車緑廊」でしょう。后豊鉄馬道の中で、私が最もワクワウしたのが全長382mの大甲渓花梁鉄橋(↓動画あり)です。眼下に見える大甲渓の流れの速さと水量の多さは大迫力です。

[関連動画]

> 大甲渓花梁鉄橋(距離382m)

> 九号隧道(距離1273m)の中

> 勝興駅(旧山線の観光専用の駅)で、語り尽くす私


[鉄道と自転車旅]

今回の第二回台湾自転車旅では、鉄道に乗る計画はありませんでした。しかし、ある事情で乗らざるを得なくなりました。水里駅まであと2キロという地点で後輪がパンクしたました。これにより仕方なく輪行に切り替えました。幸か不幸か、これにより台湾の鉄道をたくさん経験できました。順番で言えば、(1)ローカル線の「集集(ジージー)線」、そして在来線(台鉄)の「西部幹線縦貫線」、そして新幹線(高鉄)です。

何と言っても一番の思い出になったのは、ローカル線の集集(ジージー)線に乗れたことでしょう。集集(ジージー)線は平渓(ピンシー)線(ランタン飛ばしで有名な「十分駅」を走る路線として有名)と並んで特に人気の高いローカル線です。

集集(ジージー)線が走るあたりは木々が南国の様相になり、「台湾はやっぱり南の国なんだなぁ」と感じることができます。にわか雨がいきなり降ってくることもあり、それもむしろ魅力の一つなのかも、です。

それにしても、「ヨーヨーカ」の何とありがちことよ。言葉をしゃべれないこの私でも、スムーズに「水里駅」から「豊原駅」に輪行できました。


[安旨食堂と自転車旅]

何と言っても、皆さんが一番興味があるのは、「食」でしょう!。理屈は抜きにして、動画をお楽しみください。

> 動画|阿川牡蠣麺線で絶品の総合麺線(牡蠣&モツ入り)を食べる


> 動画|「豊原廟東夜市」の名店「正老牌豊原肉丸」で肉圓(バーワン)を食す。「見よ、この旨そうなブニブニの食感を!」←超必見動画!自信あり!

※「肉圓(バーワン)」とは、肉餡をキャッサバの根茎から製造したでんぷんの粉でつつんで蒸しあげたもので、薬味、ソース、タレなどをかけて食す。レシピは場所や店により様々あるが、ベースとなるスタイルとしては豚肉とタケノコを混ぜた餡を、芋または米の粉でコーティングして蒸すことによって作られる、弾力のある平たい団子といった形を見せる。


> 動画|超人気店「阜杭豆漿(フーハンドウジャン)」で食べた鹹豆漿(シエンドージャン)

※鹹豆漿(シエンドージャン)とは、桜海老、切干大根、肉そぼろ、揚げパン、酢などを器に入れ、そこに温めた豆乳を流し込んで、塩コショウやラー油、ごま油、醤油などで味付けしたもの。 台湾のポピュラーな朝食メニューです。


> 動画|生まれてこのかた、こんなに旨い粽を食べたことはなかった私


> 動画|第二回台湾自転車旅 安旨食堂 総合動画


[なぜ、台湾自転車旅に心を奪われるのか?]


「第二回 台湾自転車旅」まとめCLIP
2019.6.27〜7.2

> 2019年6月27日|日本→台湾 移動日

> 2019年6月28日|台中→日月潭

> 2019年6月29日|日月潭ポタ→パンク→水里駅から2時間鉄道輪行

> 2019年6月30日|豊原→苗栗高鉄駅→輪行→台北駅

> 2019年7月1日|「台北市街〜烏来瀑布」往復日帰りライド

> 2019年7月2日|朝食、そして帰国